今回はGW特別企画・無料公開です。毎年、POGドラフトの最注目馬を預言してますが、今年はどうやらこの馬が1番人気になりそう。友道厩舎×サンデーレーシングの超大物と噂されており、高確率でドラフト1位競合がありそうな気配。分析結果やいかに。
ブラックオリンピア

馬名の「ブラックオリンピア」はオシャレな感じだが、ピノ産駒と来れば「マッピ」とか「パック」にしてほしかった気持ちも多少ある。
血統分析
キタサンブラック×Pierro×Zabeelの配合。母ピノは3歳でVRCオークス(芝2500m)を勝った豪州産馬。Zabeel4×2、Sadler’s Wells≒Nureyev4×4を持ち、欧州的なパワーを強みとする血統である。豪州産の長距離馬らしく、ロングスパート勝負に強いが、一瞬のキレは劣るタイプ。また多重クロスの影響から、母の遺伝力が強いタイプでもある。
当馬の父はキタサンブラック。母との配合によって、Daylami×Sadler’s Wells≒サクラバクシンオー、ブラックタイド≒Zabeelという2本の相似配合が発生しており、相性はかなり良く、ポテンシャルは自体は高い。ただし相性が良い=母の特徴が出やすい、ということであり、母の欧州的なパワーを強く受け継ぐ以上、日本の馬場では好走条件が絞られるタイプ。適正距離は2000m-2600m、阪神内回りや冬の中山がベスト。ロングスパート勝負になりやすい京都・小倉も合う。逆に軽い馬場やキレ勝負は合わず、東京は合わない。タフな馬場に強く、重馬場は鬼。ダートは不得手。
個体分析
4月時点で未入厩、秋開催が目標。3番仔の空胎明けで活力十分、馬体重520kgと馬格のあるキタサン産駒で、調整に困らないのは良い。やや遅生まれの欧州スタミナ血統主導・晩成タイプの可能性は高いが、能力が高ければ問題ない。健康状態に大きな問題はなさそうだ。
当馬における最大のリスク要因は、POG期間内に得意条件で走れる機会が少ないという点に尽きる。2‐3歳戦では中長距離戦も、ロングスパート勝負も多くなく、また東京が不得手ではダービーも狙いが立たない。仮に能力が抜けていても、適条件でなければ取りこぼしは多発しうる。
また友道厩舎は言わずもがな強力だが、久々に預託されたサンデーR馬だからこそ、無理使いする必要が全くない。焦らずしっかり仕上げて、必勝態勢で使ってくれば1つは勝つだろうが、得意条件と合わずに連勝ストップすれば、そこで無理をしてくる可能性はかなり低い。期間内に大きく稼ぐイメージが湧かず、ドラフト1位で競合ならスルー、という判断も十分あり得る。
総合評価
血統評価:B
個体評価:C
総合評価:C+
ロングスパート勝負に強いが、一瞬のキレは劣るタイプ。活力、馬格とも問題ないが、期間内に得意条件で走れる機会が少ないのが最大のリスク要因。陣営としても無理使いする必要がなく、期間内に大きく稼ぐイメージが湧かない。適正距離は2000m-2600m、阪神内回りや冬の中山がベスト、京都・小倉も合う。軽い馬場やキレ勝負は合わないがタフな馬場に強く、重馬場は鬼。ダートは不得手。
(POG的評価基準)
S評価:特注馬
A評価:絶対に指名検討したい
B評価:指名を検討したい
C評価:情報次第
D評価:オススメできない
Z評価:Z候補
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