POG的レース通信です。今週は藤田晋氏の超高額馬がデビュー。また好メンバーが集まったサフラン賞にも2頭が出走。なお芙蓉Sは出走馬なしですが、最後の「おまけのひとこと」で触れていきます。
【POG的レース通信の基本ルール】
☆対象は「2025POG的預言」で取り上げた全67頭
☆毎週土曜9:00に出走予想を掲載
☆毎週月曜正午に、同記事内で出走結果を更新
25年9月27日(土) 阪神5R 新馬芝2000m
イエッサー(母イーヴンソー)/武豊
【POG的預言】
イギリス系のパワー&タフネスが強みである反面、日本的な瞬発力は皆無。晩成タイプでもありPOGではリスク高い。距離適正は2000m-2600m、スピード不要のタフな馬場が合うので、札幌・函館がベスト。キレが必要な良馬場だとかなり苦しく、重~不良しか狙いが立たない。ダートはこなす程度。
<出走前の預言>
Z評価。預言には「距離適正は2000m-2600m、キレが必要な良馬場だと苦しい」とある。いまの阪神は開催後半とはいえ、野芝の高速馬場で上がり33秒台が要求される馬場。重いイギリス血統を持つこの馬は血統が合わない。調教も微妙で、まずは叩いてからか。
<結果>
11着。勝ち時計【2.01.5】、ラップ【36.7-61.4-35.5】。調教のペースが上がらず、パドックも仕上がり途上に見えた。道中3番手にはつけたが、ペースアップに全くついていけず。調教を積んでどうかだが、やはり日本向きではなさそう。ひとまず、洋芝×重馬場の条件を待ちたい、そこまでは「終身名誉Z評価」であり続けることになる(預言)。
25年9月28日(日) 阪神3R 未勝利芝1800m
ブラックコーラル(母アドマイヤマリン)/西村淳也
【POG的預言】
米欧混血でかなりズブく、中距離を一本調子に押し切る競馬が合う。速攻系としてある程度の計算は立つが、ポテンシャルは高くない。適正距離は1800m-2400m、芝なら平坦ローカル、小倉・福島ベター。中央はキレ不足で苦労しそう。重馬場は苦手。ダートは得意。u
<出走前の預言>
D評価。預言には「適正距離は1800m-2400m、平坦ローカルが合う」とある。前回の+18kgから叩いて良化を期待したいが、中1週で追い切りは坂路で一本、軽く乗っただけ。またキレを要求される阪神外回りも合ってない。条件合わず少し厳しい、ここも叩き台か。
<結果>
8着。勝ち時計【1.46.6】、ラップ【36.0-60.2-34.7】は未勝利戦にしてはかなりハイレベル。特に勝ったサントルドパリは強い。
当馬は+18kgのあと、中1週で-4kgと、やはり仕上がりが甘い感じ。レースではキレがないタイプだけに、逃げの手は理解できる。ただリアンマヒナ&田口貫太の仕掛けが早すぎて、楽をさせてもらえなかった。まだ仕上がり途上だし、もう少しレースぶりは良くなると思うが、上位馬よりも上がりで1秒以上遅いとさすがにしんどい。そろそろダート使うタイミングかも。
25年9月28日(日) 中山9R サフラン・1勝芝1600m
クールフラン(母クールサンバ)/松山弘平
【POG的預言】
先行力とスピードで押し切るタイプで速攻系としては満点に近い。適正距離は1400m-1800m、高速馬場に強く、東京・阪神マイルがベスト、中山も合う。中距離やスローペースは合わない。重馬場はこなせる、ダートは不得手。
<出走前の預言>
A評価。預言には「適正距離は1400m-1800m、高速馬場に強く、中山も合う」とある。スピードで押し切れる中山マイルはピッタリで、前走からの距離短縮も合う。また調教ではウッド・坂路の両方で自己ベストを記録、かなり上積みがありそう。変にスローに落とさず、スピードを活かしていけば崩れることはなさそう。
<結果>
6着。勝ち時計【1.33.8】、ラップ【35.5-59.6-34.2】はレースレコード、特に上がり3F【11.9-11.2-11.1】の加速ラップが優秀、レースレベルは高い。勝ったアルバンヌ、最後まで抵抗した2着ベレーバスクは重賞戦線でも期待できそう。
当馬は中山マイル・ミドルペース条件は合っており、実際に無理せずハナに立てているが、直線入ってから全く抵抗できず。+12kgが重かったのか、気性的なものかは不明だが、ちょっと不可解な負け方。ただ今回厳しいレースを経験したので、次走巻き返しは可能とみる。
ドリームコア(母ノームコア)/モレイラ
【POG的預言】
米欧混血のズブさが出そうな配合。速攻系としては申し分ないプロフィールだが、萩原厩舎の出走数の少なさ、適条件を掴むまでの長さはかなりのリスク要因でPOG向きではない。適正距離は1800m~2600m、中山・阪神外回りが合う。締まった流れに強く、スローではキレ負けしやすい。重馬場はこなす、ダートは得意。
<出走前の預言>
C評価。預言には「適正距離は1800m~2600m、中山は合う、締まった流れに強い」とある。中山は合うのだが、イギリス系スタミナ血統を持つため、マイルはやや短い。また前走は接待競馬で内容も平凡なため上積みが欲しいが、調教はウッド追いに終始しており、スピードについていけるかが不安。差して届かずの可能性が高い、モレイラが積極的に乗ってどこまで。
<結果>
3着。レースラップ等は割愛。
当馬はスタートで出負け気味だったが、数字的には決して遅くはなく、マイルのスピードについていけなかったと見るべき。後方から進めたが大外を回さざるを得ず、「預言」通りの差し届かず。追走に余裕のある1800m以上が合うが、この敗戦によって再び東京マイルを使い、再び差し届かずの予感がする。次走どこを使ってくるか、萩原厩舎の選択に注目。
おまけのひとこと
9月27日(土)中山9R・芙蓉S。2歳戦の中山2000mは距離が長く、仕掛けが遅くなりやすい。欧州スタミナ+上がり3F勝負に対応できる血統が合う。あとは展開的に逃げ馬も好走しやすい。
血統・展開とも合うのは、ディープインパクト系の先行馬・マイネルマスター。中山2000mで好転しそうなのは、母父ディープのアメテュストス。前走の小倉で加速ラップで差し切ったウイナーズナイン。この3頭は前走よりもパフォーマンスを上げてきそう。
人気馬では、タイダルロックは調教がやや軽いし、気性的に危うい面もあるが、前走楽勝で底を見せていないNF産×ルメールで普通に買う。ロックターミガンはシスキン産駒で2000mがやや長く、上がりの脚が残るのかが疑問で、この人気では積極的に買いづらい。
◎マイネルマスター
○タイダルロック
▲アメテュストス
△ウイナーズナイン
(9/29追記)
芙蓉S。勝ち時計【2.00.3】、ラップ【36.2-60.8-35.4】はレースレコード。マイネルマスターが積極的に進めて、道中全く緩まない厳しい持続力レース。スタミナ血統豊富な馬が上位独占。
人気のロックターミガンは外を回してスタミナ切れ、タイダルロックは直線前が壁で脚を余しており、両馬とも見直せる。なお「パフォーマンスを上げそう」といったウイナーズナイン、アメテュストスが1.2着で、私の◎マイネルマスターは6着。レコード出るペースじゃ、そら潰れるよ…
(評価基準)
S評価:1着予想
A評価:1-2着予想
B評価:1-3着予想
C評価:2-4着予想
D評価:3-6着予想
Z評価:Z予想
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