今回はサンデーレーシング(西)の速攻系で一本。母はダート2勝馬で、16歳時の産駒と平凡ではあるが、POGでは「入厩済のキタサンブラック産駒」というだけで価値は上がる。どのくらい活躍できそうなのか、血統面も含めてしっかり分析してみよう。
ブラックコーラル

アドマイヤマリン産駒の歴代所有者は、近藤利一氏→近藤旬子氏→大塚亮一氏→河合純二氏。ハウス物だらけのスロット屋のようなラインナップである。
血統分析
キタサンブラック×クロフネ×Gone Westの配合。母はダート中距離で2勝しており、3歳で引退。血統内に3本持つBold Ruler系をベースとして、Deputy Minister、Mr. Prospector、Prince Johnを加えており、言うなれば「ガチガチの米血」である。
当馬の父はキタサンブラック。父が持つジャッジアンジェルーチと、母のBold Ruler3本が反応している点は良い。また父の緩さを母の硬さで中和して、早熟に仕上げているのもPOG向き。一方で、父の強みである欧州スピード・スタミナはほぼ活かせず、ポテンシャルは高くない。米欧混血でかなりズブく、中距離を一本調子に押し切る競馬が合う。適正距離は1800m-2400m、芝ならパワーの要る平坦ローカル、小倉・福島ベター。中央はキレ不足で苦労しそう。重馬場は苦手。ダートは得意。
個体分析
4月時点でゲート合格済。3月生まれだが早熟血統が多く、仕上がり早なのは良い。また11番仔ではあるが、スパルタ番長・清水久厩舎は体力強化がうまく、BBA産駒でも活躍馬が多い。速攻系として、ある程度の計算は立ちそうだ。
ただポテンシャルが高くないのは事実で、キレ不足から芝では勝ち切れないレースも多くなる。重賞狙いではなく、早期デビューから中3週で芝・ダート問わず使い倒す、さながら「山内厩舎スタイル」になるとみる。昔を懐かしむオールドファンは、下位指名してノスタルジーを感じるのも一興。

刮目せよ、これが山内厩舎だ!(2勝馬なのに、期間内で3,000万稼いでる)
総合評価
血統評価:D
個体評価:B
総合評価:C
米欧混血でかなりズブく、中距離を一本調子に押し切る競馬が合う。速攻系としてある程度の計算は立つが、ポテンシャルは高くない。重賞狙いではなく、中3週で芝・ダート問わず使い倒す、さながら「山内厩舎スタイル」になるとみる。適正距離は1800m-2400m、芝なら平坦ローカル、小倉・福島ベター。中央はキレ不足で苦労しそう。重馬場は苦手。ダートは得意。
(POG的評価基準)
S評価:特注馬
A評価:絶対に指名検討したい
B評価:指名を検討したい
C評価:情報次第
D評価:オススメできない
Z評価:Z候補
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