今回はBCジュベナイルフィリーズ(D1700m)を勝った母の2番仔で一本。すでに入厩済で「動き抜群」と話題沸騰中。上位で消えるのは間違いないが、何位で行くべきかしっかり見極めよう。
ジェイストリーク

ジェイウォークと寺尾聰の区別がつかない人は多いはず。ついでにいえば、ヒゲを生やしたポールマッカートニーも同類項。
血統分析
エピファネイア×Cross Traffic×Orientateの配合。母はBCジュベナイルフィリーズ勝ちを含むダートG1を2勝。Unbrided’s SongとMt. Livermoreという、早熟な米国血統の影響がかなり強い。また逃げて好走していたように、米国的な持続力とスピードをもった牝馬であった。
本馬の父はエピファネイア。結論から言えば、この馬はダート馬だろう。父方のGold Meridian≒母方のMt. Livermoreというダート血統の相似配合と、父方のキロフプリミエール≒母方のSpin Roomという欧州スタミナの相似配合の2種類を持っているため、ズブズブの米欧混血タイプ。しかもエピファネイア産駒には必須レベルであるサンデーサイレンスのクロスがない。これでは芝向きのキレは期待できない。適正距離は1800-2500m、芝では平坦でタフな条件、京都内回りやローカルが合う。逆にスローペースや高速馬場など、上がりの脚が必要な条件は合わない。ダートは軽い方がよく、京都や東京が合う。重馬場はこなす程度。
個体分析
3月時点で入厩済み。母方の仕上がりの早さを遺伝したのか、すでにゲート試験まで合格しており、ここはプラス要素。速攻系としてかなり期待できそうだが、しかしこれこそが孔明の罠。芝中距離ではキレ不足で、新馬戦のスローペースも合わないし、芝での一発勝ち上がりは意外と難易度が高いタイプ。早期に1勝できたとしても、上級条件ではポテンシャル的に足りず、芝ではすぐに頭打ちになるだろう。
さらに、武幸厩舎への預託も怪しさが潜む。この厩舎、活躍馬が牝馬とダート馬に偏っており、かつシルクのメインステーブルでもないだからだ。この状況下で、クラブが期待するのは明らかに「ダート馬育成」であり、牡馬クラシックではない。ダート馬としての指名ならともかく、POGで上位指名したい方は、3年前の新馬戦で起こった悲劇・エゾダイモンの夢散(※)を思い返すことをオススメする。
※POGドラフトで大人気した武幸厩舎・エゾダイモンが、2歳開幕週に「ダービーの予行演習」と言わんばかりに東京遠征までしたのに、あっさりと2人気4着に敗れた事件。ドラフト1位に託した1年間の夢が、たった1日で夢散した、悲しすぎる出来事であった。
総合評価
血統評価:D
個体評価:D
総合評価:D
結論から言えば、この馬はダート馬だろう。ズブズブの米欧混血タイプで、芝中距離ではキレ不足、勝ちあがったとしてもすぐに頭打ちになるだろう。武幸厩舎への預託から見ても、牡馬クラシック狙いではないとみる。適正距離は1800-2500m、京都内回りやローカルが合う。ダートは京都や東京が合う。重馬場はこなす程度。
(POG的評価基準)
S評価:特注馬
A評価:絶対に指名検討したい
B評価:指名を検討したい
C評価:情報次第
D評価:オススメできない
Z評価:Z候補
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