今回は父母がNICKS所有だったこの馬で一本。1歳上の姉は庄野厩舎だったが、本馬は堀厩舎への預託と早期入厩で一気に注目度が上がった。分析結果やいかに。
ディバインウインド

NICKS×堀厩舎といえば、昨年POG人気してたスワーヴゴダイヴァがいる。昨年の預言では「胡散臭さと火薬臭さが勝ってしまう」とか、結構ひどいこと書いてた(そして当たってしまった)
血統分析
スワーヴリチャード×キンシャサノキセキ×Dubai Destinationの配合。母はローカルのダート短距離で6勝した快速馬。両親はBold Ruler × Ribot × Man o’War × Princequilloが共通しており、日本では小回りスプリントに強い配合を多く持つ。ここにサンデーサイレンスとMr. Prospectorという米血スピードを足して、日本的な短距離馬に仕上げていた。なお母はかなり影響力が強いタイプで、早熟血統が多いのも特徴。
当馬の父はスワーヴリチャード。サンデーサイレンス3×4、Lyphard5×5、Seattle Slew5×6によって芝適性は上がっている。さらにUnbridled≒フジキセキが実は相似配合で、ここが非常に相性がよい。一方で、母の影響力がかなり強いこと、また米欧混血であることから、スワーヴリチャードの特徴である「スローで溜めてキレる脚」は恐らく発現しない。フジキセキ産駒に近く、小回りの短距離で短い脚を使うタイプ。適正距離は1200m-1800m、小回りで直線の短い中山やローカルが合うが、直線の長いコースはキレ負けしやすい。多頭数混戦や内枠に強い。重馬場にも強く、ダートも得意。
個体分析
4月時点でゲート済、5月に再入厩。この流れなら6月東京デビューと思われる。2月生まれ、かつ母が早熟血統を多く持つため、早期から活躍が見込めるのは良い。2番仔で活力も十分。また堀厩舎は現3歳の勝ち上がり率が驚異の75%(未出走馬除く)。勝ち上がりは計算しやすい。
一方、懸念点は馬体重。現時点では不明だが、母や全姉を見る限り小柄と予想される。広いコースで脚の速さを競う場合、馬格がない=ストライドが短いのは不利に働きやすい。もう1点、牡馬短距離の重賞が少ないのも懸念点。ベストに近いのは函館2歳・小倉2歳くらいしかなく、マイル以上では馬格の問題もあって勝ち切るのは難しそう。とはいえ、短距離オープンでの好走は十分可能だし、ドラフト中位~下位で指名しておいて損はないと判断する。(馬体重が470kgくらいあればリスクはさらに減るので、順位はもう少し上げても良さそう)
総合評価
血統評価:C
個体評価:B
総合評価:C+
フジキセキ産駒に近く、小回りの短距離で短い脚を使うタイプ。6月デビュー予定で活力、厩舎も魅力、勝ち上がりは計算しやすい。一方、馬体重が小さい(であろう)点、牡馬短距離の重賞が少ないのは懸念材料。適性距離は1200m-1800m、小回りで直線の短い中山やローカルが合うが、直線の長いコースはキレ負けしやすい。多頭数混戦や内枠に強い。重馬場にも強く、ダートも得意。
(POG的評価基準)
S評価:特注馬
A評価:絶対に指名検討したい
B評価:指名を検討したい
C評価:情報次第
D評価:オススメできない
Z評価:Z候補
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