今回は阪神JF・オークスの2着馬の産駒で一本。母は余力を残して引退しており、産駒にかかる期待は非常に大きい。初仔のデンクマールも新馬から連勝しているが、2番仔のこの馬の評価やいかに。
アウダーシア

母はアーモンドアイ・ラッキーライラックという2頭の名牝と鎬(しのぎ)を削っていたが、結局G1は勝てなかった。繁殖成績では上回れるか?
血統分析
キズナ×ルーラーシップ×クロフネの配合。母は6戦して【2.2.2.0】と複勝率100%、アーモンドアイ・ラッキーライラックと覇権を争った名牝。血統的にはルーラーシップ・クロフネ・アンバーシャダイから欧州スピード・スタミナを色濃く受け継ぎ、少しだけ米血を入れてパワーと早熟さを増した形。配合のポイントは、欧州血統を入れて「溜めて伸びる脚」を増強する形が良いはずだ。
本馬の父はキズナ。父母キャットクイルの米血スタミナを強みとする種牡馬だが、母との相性はそこまで良くはないし、半兄・デンクマールよりも血統評価は落ちる。父と母の強みが真逆であり、強みを活かしきれないからだ。反応している血はSSクロスとStorm Cat × French Deputyの部分のため、米血スピードを活かした先行型だろう。米欧混血のズブさから、適正距離は1600m-2000m、小回りの中山ベスト、京都・阪神内回りも合う。タフな競馬向きで重馬場もこなせる、ダートは得意。
個体分析
3月時点で入厩済み、6月東京目標。兄のデンクマールが540kgを超える大型馬で仕上げに手間取っていたのに対し、本馬は500kg程度で収まっているし、順調度と馬格は格段にプラス。2番仔で活力も十分、馬個体としてのプラス材料は多い。
また兄は田中博厩舎だったが、本馬はサンデーRのエース格・手塚厩舎へと変わり、期待度が上がっていそうなのもプラス。血統評価は微妙とはいえ、育成が順調であること、2番仔で活力があることを踏まえれば、十分指名候補に値する。早期デビューからの中山重賞狙い、ホープフルS・弥生賞・スプリングSあたりが狙えるのでは。
総合評価
血統評価:C
個体評価:S
総合評価:B+
血統評価は正直微妙だが、育成が順調であること、2番仔で活力があることを踏まえれば、十分指名候補に値する。米血スピードを活かした先行型で、適正距離は1600m-2000m、小回りの中山ベスト、京都・阪神内回りも合う。タフな競馬向きで重馬場もこなせる。早期デビューからの中山重賞狙い、ホープフルS・弥生賞・スプリングSあたりの適性が高そう。
(POG的評価基準)
S評価:特注馬
A評価:絶対に指名検討したい
B評価:指名を検討したい
C評価:情報次第
D評価:オススメできない
Z評価:Z候補
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