今回は堀厩舎×カフェ・西川氏の外国産馬で一本。カフェファラオ・ルクソールカフェの半弟で、厩舎も同じ堀厩舎。間違いなくダート馬だろうが、ドラフト上位での指名も十分ありえる。この馬の評価やいかに。
アルカディアカフェ

堀厩舎×カフェの外国産馬は過去4頭しかいないが、そのうち3頭がオープン入り。超強力なラインなのは間違いない。
血統分析
※横文字多くて見にくいので、赤文字だけ見ればわかるようにしておきます
Into Mischief×More Than Ready×Miswakiの配合。母は米国のG2(芝1900m)を勝っている。血統はWoodman≒Miswaki≒Wavering Morarchと、相似配合を3本重ねた多重クロス馬である。この相似配合の中身はMr.Prospector×Backpasserのニックスであり、米国ダート血統らしく、早熟、スピードがある、テンが速い、揉まれ弱いという特徴がある。なお、全兄のカフェファラオ、ルクソールカフェはAmerican Pharoah産駒で、相似配合をさらに2本追加している(Empire Maker、Exclusive Rosette)。父母の特長がうまくかみ合い、ポテンシャルも高い配合だったと言える。
当馬の父はInto Mischief。全兄と同じく米国血統だが、その方向性は大きく異なる。なにせ母や全兄の強みであった、Mr. Prospector×Backpasserの相似配合を全く持っていないのだ。Halo5×4が発生しており機動力は増しているが、配合のポテンシャルは兄に劣る。また父方の米血スタミナ不足から距離は持たない。さらに軽い馬場向きで、地方交流が合わないのも特徴。適正距離は1200m-1600m、スタミナ不足でも持続力を維持しやすい東京ダートがベスト。軽い馬場、弱い相手に強く、混戦やタフな馬場は苦手。ダート重馬場は鬼。芝は1000m-1200mの超短距離ベター。
個体分析
4月時点でゲート済、恐らく6月東京で使ってくるだろう。4月生まれだが「早熟血統の詰め合わせ状態」であり速攻が期待できる。また堀厩舎も合う。冒頭にも触れたように、堀厩舎×西川氏の外国産馬は75%の確率でオープン入りしており、ラインとしての確実性は高い。また血統的にも東京での勝率が非常に高いため、東京にこだわる堀厩舎はベストマッチだろう。
一方でマイナス面も多い。まず母が18歳時のBBAということ。活力はかなり落ちており、連戦が効くかはかなり怪しい。また距離が持たないこと、深いダートが合わないことも問題。東京ダートで勝ったとしても、地方交流戦が合わないとなると二の矢が継げない。仕方なく合わない条件に使うと、今度は早枯れの危険性が出てくる。うまく使っていったとして「最大値はヒヤシンスS勝ち」だと考えると、POG的には物足りない結果に終わるはず。異常にドラフト人気していることを考えれば、「預言」ではスルー推奨としたい。
総合評価
血統評価:C
個体評価:C
総合評価:C
全兄と同じく米国血統だが、配合のポテンシャルは兄に劣る。速攻が期待できるし、堀厩舎も合うが、一方で活力は減退しているし、地方交流戦が合わないのでPOG的には物足りない結果に終わるはず。適正距離は1200m-1600m、持続力を維持しやすい東京ダートがベスト。軽い馬場、弱い相手に強いが、混戦や中距離は苦手。重馬場は得意。芝は超短距離ベター。
(POG的評価基準)
S評価:特注馬
A評価:絶対に指名検討したい
B評価:指名を検討したい
C評価:情報次第
D評価:オススメできない
Z評価:Z候補
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