当馬はキャロット関東において1億円で募集された1頭。海外輸入馬で、日本ではまだ結果を残せていないが、高額募集だけにデキが非常にいいのかも。分析結果やいかに。
血統表

今年のサンデーR、シルクの1億円ホースは納得感あるが、キャロットの1億円ホースは高齢or無名な繁殖ばかり。アワーブラッド制と会員数の増加で、値付けがどんどん上がってる?
血統分析
キズナ×Kingsalsa×Forestierの配合。母はフランス・アメリカの1400m-1600mで重賞勝ちの実績があり、Lyphardの5×6、Caro3×5のクロスを持つ欧州スピードタイプ。ただ血統が重厚かつ古風のため、日本競馬向きのスピード血統が少ないのが欠点。また欧州スタミナ血統が少なく距離は持たず、米国型の父とも相性が良くないため、配合相手の選定も難しい。大物を輩出するには、少ないスピード血統を増幅させられるような、相性の良い父を配合する必要がありそうだ。
本馬の父はキズナ。Lyphard5×6×7こそあれど、それ以外はアウトクロス。父が持つ良質な米血も活かしておらず、スピード不足を解消する仕掛けは不足している。ほぼアウトクロスのため体質面が強く出そうだし、競争生活を通じてビシビシ鍛えればチャンスはあるが、POGという期間限定ゲームではポテンシャルが不足しているし、スピードの要らない条件というのも多くなく、賞金を稼ぎづらい。少なくとも1億円に見合うような活躍は難しいのでは。
適正距離は1200m-1600m、洋芝の札幌・函館・冬場の小倉など、タフな馬場が合う。多頭数混戦でしぶとく走るのが得意。逆に高速馬場は合わない。重馬場もこなすが、ダートは苦手。
個体分析
4月ゲート試験済。4番仔で活力は問題ない。3月3日生まれで、父母とも早熟気質ではないのに早期デビューを予定しており、育成が非常に順調なのはかなりのプラス材料。2歳1月時点で馬体重は520kgほどと、ビシビシ鍛えられそうなのも良い。馬個体としてはプラス材料が多い。
手塚厩舎への預託は一長一短。この厩舎はローカルも積極的に使ってくれるし、短距離馬の実績も多くあるので、当馬を走らせるノウハウは十分にある。一方で、手塚厩舎とキャロットのラインは強くない。特に厩舎人気が高まって、個人馬主の預託馬が激増している現状、どうしても個人馬主優先で出走数が絞られるリスクが高いのはマイナス。
当馬の指名における最重要点は、母の競争成績も血統も平凡、かつタコスロの一歩手前となる初仔から3スベリなのに「なぜ1億円ホースなのか」。そもそも、マーケットにおける価格変動の主要因は、一般的には5つほどに分類される。
| No. | 価格変動要素 | 具体例 | 判定 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 需要過多 | キャロ会員数増加 | ○ | 完全に需要過多 |
| 2 | コスト上昇 | 繁殖の価格高騰 | × | 3番仔までに回収済 |
| 3 | 通貨変動 | - | - | 要素なし |
| 4 | 構造的要因 | 前値が高い | △ | 兄姉は平均1.2億円 |
| 5 | 心理的要因 | 手塚厩舎だから | ○ | なんとかしてくれそう |
これを見ると、当馬の価格変動要因は1.4.5の3つで、特に1.5が強い。つまり「キャロ会員なら何でも買ってくれるし、手塚厩舎だから高くした」これが最も可能性が高い。もちろん、能力が高いから、という理由もなくはないが、だったらわざわざ需要過多のキャロで募集せず、マーケットを変えて、サンデーRやセレクトセールに回すはずだ。総合的に見て、この1億円はかなりゲタを履かせた、火薬臭強めの価格設定といえそうだ。
総合評価
血統評価:D
個体評価:C
総合評価:D
母がスピード不足のアウトクロスでポテンシャルが高くない。体質が強く、早期デビューはプラス材料だが、手塚厩舎の預託数が激増しており出走数が絞られそう。適正距離は1200m-1600m、洋芝の札幌・函館・冬場の小倉など、タフな馬場が合う。多頭数混戦でしぶとく走るのが得意だが、逆に高速馬場は合わない。重馬場もこなすが、ダートは苦手。
(POG的評価基準)
S評価:特注馬
A評価:絶対に指名検討したい
B評価:指名を検討したい
C評価:情報次第
D評価:オススメできない
Z評価:Z候補
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