本馬はサンデーRにおいて7,000万円で募集された、コナコースト・マジックサンズの半弟。森一誠厩舎で3回東京デビューが濃厚、兄姉同様、速攻を決められるのか?
血統表

アンブロワーズ牝系って、短距離で速攻を決めるイメージが強い。森一誠厩舎なので余計にそのイメージが増幅されているが、実は…?
血統分析
アドマイヤマーズ×キングカメハメハ×フレンチデピュティの配合。母は2歳6月デビューした仕上がり早で、1200m-1400mをメインに4勝を挙げている。しかし血統はバレークイーン牝系のため、意外にも欧州スタミナが豊富。短距離メインで使っていたのは気性面の激しさが原因であり、実は中距離のスタミナ型が出やすい血統。半兄・マジックサンズは気性面に問題がなかったため距離はこなせたし、実際に1800mの札幌2歳Sを勝っている。
本馬の父はアドマイヤマーズ。エンブロイダリーなど、米血スピードを活かした短距離が主戦場の種牡馬である。配合はSadler’s Wells6×5≒Nureyevのクロスがあり、欧州スタミナを伸ばす好配合のように見える。しかし父の本質は「ダイワメジャー由来の米血スピード」であり、ここを十分に活かせていない。むしろ欧州スタミナを活かしたことで米欧混血のズブさが出そうだ。バレークイーン牝系っぽく中長距離を主戦場としつつ、タフな条件での体力勝負がメインになるだろう。また早熟血統が豊富なため、早期から活躍することはできそうだ。
適正距離は1800m-2600m、洋芝の北海道、小回りの中山・阪神内回りがベスト。タフな条件に強い反面、上がり勝負はキレ負けしやすい。重馬場は得意、ダートは苦手。
個体分析
3/13ゲート試験合格済。7番仔の空胎明け、母14歳時の産駒で活力は減退気味。1月25日の早生まれで、6月デビューも見えているのは良い。馬体重は485kgと標準的、中距離タイプなので牡馬に出たのは良い。やや活力に不安はあるが、かなり順調で入厩済だし、リスクは低めだろう。
森一誠厩舎は一長一短。まずNF天栄との繋がりが強く、NF系一口クラブ経由の馬質はある程度担保されている。逆に短所は、ウッド調教メインのため、キレない馬に実績が乏しい点。モノポリオやエコールナヴァールなどを見ても、キレがない馬を鍛えたり、適性を見極めて勝たせるイメージはまだない。
本馬は森一誠厩舎で入厩済と、速攻系の中では人気になるはず。ただ指名の前に1つ、気になるデータを提供しておく。NF天栄における牡馬中距離G1の成績だ。
| 年度 | ホープフル | 皐月賞 | ダービー |
|---|---|---|---|
| 2026 | ? | フォルテアンジェロ(5着) | ? |
| 2025 | フォルテアンジェロ(2着) | アロヒアリイ(8着) | カラマティアノス(12着) |
| 2024 | ジュンアサヒソラ(12着) | アーバンシック(4着) | シックスペンス(9着) |
| 2023 | タリフライン(中止) | 出走なし | ノッキングポイント(5着) |
| 2022 | キングズレイン(3着) | ジオグリフ(1着) | イクイノックス(2着) |
| 2021 | コマンドライン(12着) | エフフォーリア(1着) | エフフォーリア(2着) |
実は直近3年間、NF天栄は牡馬で結果が出ていない。終いのキレを重視し、スロー~ミドルの東京コースに特化した調教を増やした結果、タフな中山や高速ダービーは合わなくなっている可能性が高い。本馬は米欧混血でキレないタイプだけに、東京で取りこぼすと地雷化する可能性がある。ルメールが調教に乗って大絶賛でもしない限り、指名回避を推奨したい。
総合評価
血統評価:D
個体評価:D
総合評価:D
父が持つ米血スピードを活かせておらず、逆に米欧混血のズブさが出そうだ。早期入厩の速攻系で、森一誠厩舎も悪くないが、NF天栄がスタミナタイプで結果を残せておらず地雷化する可能性がある。適正距離は1800m-2600m、洋芝の北海道、小回りの中山・阪神内回りがベスト。タフな条件に強い反面、上がり勝負はキレ負けしやすい。重馬場は得意、ダートは苦手。
(POG的評価基準)
S評価:特注馬
A評価:絶対に指名検討したい
B評価:指名を検討したい
C評価:情報次第
D評価:オススメできない
Z評価:Z候補
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