本馬は社台オーナーズにおいて総額5,000万円で募集された1頭。半兄・タイダルロックが青葉賞2着している上、入厩済の速攻系。ドラフト何位で行くべきか、しっかり見極めよう。
血統表

父の初年度産駒はNF天栄も力が入るはず。既にゲート済なのはジョドレルバンク、チェスティーノ(母チェッキーノ)、スタースポット(母キャレモンショコラ)の3頭。どれかは当たる?
血統分析
エフフォーリア×マンハッタンカフェ×Cape Crossの配合。母は矢作厩舎でフラワーCを2着している、ダービー馬・クロワデュノールの10歳上の半姉。血統はBlenheim×Hyperion×Prinsquilloの欧州スタミナと、Djebel×Fairwayの欧州スピードの形を複数持つ、欧州血統の塊。マンハッタンカフェの影響も強く、日本の中長距離で脚を溜めて、ラストはキレる脚を使うのが特徴。半兄・タイダルロックは距離延長となった青葉賞で2着と、長距離適性の高さを示していた。
本馬の父はエフフォーリア。SS5×4×3のクロスがあり、ここは相性が良い。また父が持つトニービンがHyperion×Prinsquillo×Fairwayを持ち、同じく母母ライジングクロスがHyperion×Blenheim×Fairwayを持つ。さらに母があまり活かしていなかった、Sir Gaylordや欧州ナスルーラも活かしている。母が持つ強みを活かしつつ、眠っていた血も起こしており、スピード・スタミナともに豊富で非常に相性の良い配合。距離適性はやや短くシフトしている点、SSクロスで早熟性を高めている点から、半兄・タイダルロックよりも配合評価は高い。
適正距離は1800m-2600m、広い東京・京都外回りが合う。スローペースで高速上がりを使う形が合う反面、米国的な小回り・ハイペースは合わない。重馬場は得意、ダートは苦手。
個体分析
6月7日(日)東京芝1800mデビュー予定。6番仔の6連産で活力はギリギリ。中距離血統で牡馬に出たのも良い。馬体重546kgの巨体、かつ体質面が弱い一族なのは不安材料だが、2月18日生まれで6月目標と、ここまで順調なら、リスクはある程度軽減できていると考えたい。
武井厩舎は合う。ウッドでしっかり追うスパルタ系なので、馬格のあって健康な牡馬は合う(アーバンシック、ハーツコンチェルトなど)。半兄・タイダルロックも預託されており、ノウハウもある。社台オーナーズのラインは実績が少ないが、NF系一口では結果を残しつつある厩舎だけに、馬質は上がることはあれど、下がることはないだろう。
本馬の指名にあたって気になるのは「武井厩舎ってどうなんだ問題」である。そこで以下のデータを挙げておこう。武井厩舎の6月~7月デビュー馬成績(過去5年)である。
| 年度 | 出走頭数 | 勝ち数 | OP馬 |
|---|---|---|---|
| 2025年 | 9 | 3 | 2頭 |
| 2024年 | 6 | 2 | 0頭 |
| 2023年 | 9 | 3 | 2頭 |
| 2022年 | 9 | 2 | 0頭 |
| 2021年 | 9 | 4 | 0頭 |
実は武井厩舎、年間平均8-9頭を7月までにデビューさせる、超速攻系厩舎なのだ。勝ち数が物足りないように映るが、これは若い厩舎で馬質が高くないのが原因。むしろ力不足の馬でも速攻で勝たせよう、という明確な意図を感じる。速攻系での重賞実績はシュトラウスくらいだが、ノウハウは十分溜まっているはずで、いつ爆発が起きてもおかしくない(※地雷ではない方ね)
また武井厩舎といえば境勝太郎・小島太・加藤征弘という関東ラッパ隊の系譜を継いでおり、昨年もピードモントの新馬戦で「後のG1馬でもいない限り勝てる」という、競馬史に残る衝撃ラッパを放つも11着。R-1に出ようものなら準決勝は堅いネタ厩舎として有名である。しかし速攻に関しては一家言あり、本馬のようにクラシックを狙える速攻なら確度は高いと判断したい。

総合評価
血統評価:S
個体評価:B
総合評価:A
母が持つ強みを活かしつつ、眠っていた血も起こしており、スピード・スタミナとも豊富。活力減退・体質の弱さはリスクだが、6月予定で厩舎との相性も良く、速攻系として化ける可能性が高い。適正距離は1800m-2600m、広い東京・京都外回りが合う。スローペースで高速上がりを使う形が合う反面、米国的な小回り・ハイペースは合わない。重馬場は得意、ダートは苦手。
(POG的評価基準)
S評価:特注馬
A評価:絶対に指名検討したい
B評価:指名を検討したい
C評価:情報次第
D評価:オススメできない
Z評価:Z候補
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