本馬は「ロジ」の久米田正明氏がセレクトセール当歳において9,200万円で落札。須貝厩舎で6月阪神デビューが濃厚、ドラフト直前に浮上しそうな1頭だけに、早めに分析しておこう。
血統表

サトノクラウン産駒を「POG的預言」で扱うのは初。一般的にもあまり血統分析されていない種牡馬なので、この機会に種牡馬特性をしっかり覚えておきたいところ。
血統分析
サトノクラウン×アグネスタキオン×カーネギーの配合。母は中央のダートで1勝しただけで実績は少ない。血統は欧州スタミナのHyperion×Blenheimをベースにしつつ、SS、Bold Ruler、Man o’Warといった米国スピードを取り入れた形。ただしDamascusやBuckpasserといった米国ダート血統も持っているため、活かす血統によって色んな産駒が出るタイプの繁殖。産駒に芝の重賞馬・シンティレーション(小倉牝馬S)もいれば、ダート馬もいるのはそのためだ。
本馬の父はサトノクラウン。この父も米欧混血でHyperion×Blenheimを持ってはいるが、6代目以降のため影響力がかなり弱い。影響が強いのはBuckpasser6×6×6、Mill Reef≒Riverman5×5であり、父父Marjuをかなり強調した配合。ここにMr. Prospector6×5、Halo7×4を足すことで、芝1600m-1800m近辺を持続的なスピードで押し切る競馬が合う。ほぼアウトクロスであり、ポテンシャルはあまり高くないが、健康リスクが低く、馬格さえあればレース数を稼ぐことが出来るタイプでもある。
適正距離は1600m-2200m、北海道、ローカル、中山が合う。ミドルペース以上で、上がりのかかる競馬が合う。スローペースはキレ不足で勝ち切れない。重馬場はこなす程度、ダートは苦手。
個体分析
4/22ゲート試験合格済。9番仔の8連産で活力は限界。2月23日生まれは標準だが、アウトクロスで健康のためか、早期デビューできそうなのは良い。馬体重466kgと馬格は標準的。キレがないので、牡馬に出たのは良い。活力のなさと健康さを相殺して考えれば、馬個体は悪くない。
須貝厩舎は合う。早期から速い時計を出すので速攻向きだし、ウッド長めで持続力タイプ向きの調教も相性が良い。また久米田氏-須貝ラインは重賞2勝馬・ロジクライ以来10年ぶりの預託。間隔が空いた理由は不明だが、期待値が低いことはないだろう。
本馬の指名にあたっては、速攻系の須貝厩舎で期待はしたいものの「サトノクラウン産駒どうなんだ問題」をクリアする必要がある。そこで一つデータを提示しておこう。下の表はPOG期間の種牡馬別・出走回数比較である。
| 種牡馬名 | 登録頭数 | 出走数/頭 | 芝出走数/頭 |
|---|---|---|---|
| サトノクラウン | 246 | 4.7 | 3.2 |
| マインドユアビスケッツ | 254 | 4.5 | 1.2 |
| サトノダイヤモンド | 329 | 4.3 | 2.9 |
| リアルスティール | 377 | 4.3 | 2.5 |
これは2022年デビュー種牡馬での比較だが、1頭あたりの出走数・芝出走数はいずれもサトノクラウンがトップ。マインドユアビスケッツも出走数は多いが、その多くはダート戦。芝レースで出走数を稼げるサトノクラウン産駒は、実はPOG向きといえるだろう。
もちろん「タスティエーラだけの一発屋」と揶揄される種牡馬だけに、ポテンシャルはそこまで期待できないが、速攻系でレース数を稼げるならPOGでも十分楽しめるはず。また出走数さえ担保すれば、持続力レースの混戦で一発もありえる。ドラフト下位で指名して損はないとみた。
総合評価
血統評価:C
個体評価:B
総合評価:C+
父父Marjuをかなり強調した配合で、持続的なスピードで押し切る競馬が合う。ポテンシャルは高くないが、健康リスクが低い速攻系でレース数も稼げるので、下位で指名して損はない。適正距離は1600m-2200m、北海道、ローカル、中山が合う。ミドルペース以上で、上がりのかかる競馬が合う。スローペースはキレ不足で勝ち切れない。重馬場はこなす程度、ダートは苦手。
(POG的評価基準)
S評価:特注馬
A評価:絶対に指名検討したい
B評価:指名を検討したい
C評価:情報次第
D評価:オススメできない
Z評価:Z候補
.png)


コメント